使い道

オンラインのゼミ・研究室の打合せを、発表も質問も雑談も同じ場所で

公開

オンラインのゼミは、ビデオ会議ツールがあれば発表まではできます。足りなくなりやすいのは、発表のあとの質問、終わったあとの雑談、先生に「ちょっと聞く」機会の三つです。発表は会議室で画面共有、質問は挙手、終わったら地図の上で輪になって話す。声の仮想オフィスなら、この流れを一つの場所でつなげられます。

ここでは、Hotori を使ったゼミと研究室の打合せの進め方を、架空のサンプル大学のゼミを例にまとめます。

オンラインのゼミで起きがちな三つのこと

発表のあと、質問が出にくい

顔が並ぶだけの画面では、誰かが話し始めると、ほかの人は黙って待つしかありません。「いま話していいのか」が分からないまま、先生が質問をして終わる。そんな回が続くと、学生どうしで質問し合う場になりにくくなります。

雑談が無くなる

教室なら、ゼミが終わったあとに、廊下や研究室で先輩と話せました。テーマの決め方、調べものの進め方、就職活動のこと。オンラインでは、終わると全員が一度に抜けてしまい、この時間が消えます。

先生に聞きに行けない

研究室なら、先生の部屋の扉をたたいて、5分だけ相談できました。オンラインでは、メールを書いて日程を合わせるところから始まります。小さな質問ほど、聞かれないまま残ります。

発表は、会議室で画面を共有して

会議室の中では、部屋の中の人と、距離に関係なく話せます。発表する人が画面を共有すると、部屋の全員に資料が届きます。聞く側は「大きく表示」で、資料を画面いっぱいに映せます。部屋の中だけのチャットもあるので、資料の URL や、聞き取れなかった言葉の確認に使えます。

たとえば、サンプル大学の経営学部のゼミで、3年生が中間発表「商店街に若い世代を呼ぶには」をするとします。発表者は会議室で資料を共有し、研究の問い、調べ方、わかってきたこと、研究の進み具合の順に話します。先生とゼミの仲間は、同じ会議室で聞きます。

研究室の週一回の打合せも、同じ形で回せます。一人ずつ画面を共有して進み具合を話し、ほかの人は挙手で質問します。

会議室の中は、ビデオ会議と同じく、人数に関係なく全員の声が聞こえます。ゼミの全員が同じ部屋に入って、発表を聞き、質問できます。

カメラは、自分で付けたときだけ映ります。付けずに参加することもできるので、「発表する人だけ付ける」のような決め方もできます。会議室の声と映像は、部屋の中の人にだけ届きます。会議室の外で論文を書いている人の邪魔にはなりません。

質問は挙手で、先生が順に当てる

下のバーの「挙手」を押すと、自分のアバターに手を挙げた印が付きます。資料を大きく表示したままでも押せます。発表が終わったら、先生が「質問のある人は挙手を」と声をかけ、手を挙げた人を順に当てます。

挙手なら、話をさえぎらずに「聞きたいことがある」と伝えられます。黙っている時間が続いても、誰が話したいのかが見えます。

発表の途中で、声を出さずに反応したいときは、リアクションを使います。手を振る・いいねなど6つがあり、アバターの上に浮かびます。部屋の中だけのチャットに、質問を書いておいてもらうこともできます。チャットは500字まで送れて、サーバーには保存されず、今オンラインの人にだけ届きます。残しておきたい質問は、書記の学生がメモに写しておきます。

発表のあとは、地図の上で輪になって話す

ゼミが終わったら、会議室を出て、地図の上の空いている所に集まります。3マス以内に近づくと、そのまま声がつながります。音量は1マスまでが100%、2マスで70%、3マスで45%で、4マスから先は届きません。

聞こえるのは近い順に8人までなので、大きな一つの輪より、4〜5人の輪をいくつか作るのが向いています。輪と輪のあいだを4マス以上あければ、声は混ざりません。話したい相手がほかの輪にいれば、アバターで歩いて移るだけです。

この時間に、先輩に卒論の進め方を聞いたり、発表の感想を言い合ったりできます。話している相手には、カメラや画面共有も見せられるので、「この表、どう読みますか」と、画面を見せながら話すこともできます。その場の人をまとめて、ブースへ誘うこともできます。

輪に分かれて話す使い方は、オンライン交流会の記事でも書いています。

90分のゼミの流れの例

学生8人と先生の、9人のゼミで、2人が発表する回の例です。

時間場所すること
始まる前の10分地図の上早く来た人どうしで話す。声が届くかを確かめる
0〜35分会議室1人目の発表(20分)と質問(15分)
35〜70分会議室2人目の発表と質問
70〜80分会議室先生のまとめと、次の回の連絡
80〜90分地図の上輪に分かれて話す。先生への相談はノックで

質問の時間は、まず挙手で当て、時間が足りなければ、続きを部屋のチャットに書いてもらいます。最後の10分は、出たい人から自由に抜けてかまいません。残った人どうしの話が、教室の廊下の代わりになります。

先生の席を決めておくと、聞きに行ける

週に一度、先生が決まった時間に、地図の上の決まった席に座る。それだけで「先生の部屋」ができます。学生は、アバターで先生の席のそばまで歩けば、そのまま相談できます。

授業や会議で手が離せないときは、ステータスで伝えられます。ステータスは在席・集中・会議中・離席の4つで、アバターの点の色とメンバー一覧で伝わります。カレンダーを登録しておけば、予定が始まったときに在席なら、自動で「会議中」になります。

先生が忙しそうなときは、近づいて話しかけるかわりに「ノック」を使います。ひとこと添えて知らせ、先生が承諾すると、2人で空いているブースに移ります。先生は「あとで」と返すこともできます。「卒論の章立てで、5分だけご相談できますか」のように用件を添えておけば、先生も返しやすくなります。

一人で作業するときは、集中席で

集中席の中では、まわりの声が届かず、自分の声も届きません。映像もやり取りしません。席を立てば、いつもどおりに戻ります。

卒論を書く、データを整理する、文献を読む。そんな時間は集中席に座っておけば、地図の上にいながら、まわりの話し声に気を取られずに済みます。仲間からは、集中席に座っている姿が見えます。

なお、5分間操作がないと、自動で「離席」になり、マイクも切れます(会話中は切りません)。ほかのアプリで論文を書いている間は、仮想オフィスの画面を操作していないので、「離席」と出ることがあります。

ほかの大学の人や卒業生は、ゲストで招く

合同ゼミの相手の大学の学生や、話をしに来てくれる卒業生は、ゲストとして招けます。招待のリンクには1〜30日の期限が付き、ゲスト用のパスワードも付けられます。ゲストも、入っている間は同時の人数に数えます。

合同の発表会は会議室で、終わったあとは輪になって話す、という流れも同じです。会議室は人数に関係なく全員の声が聞こえるので、人数が増える回も1つの部屋で開けます(同時に入れる人数は、スペースの枠まで)。

始める前に確かめておくこと

  • 使うのは、パソコンのブラウザ(Google Chrome か Microsoft Edge の最新版)です。Safari とスマートフォンでの動きは、確かめているところです。Mac の人も、Chrome か Edge で入ると確実です
  • インストールはいりません。Google アカウントか、メールアドレスで登録します
  • 話すときは、マイクとイヤホン(スピーカー)を使います
  • 大学や会社のネットワークの設定によっては、声と映像がつながらないことがあります。マイクと接続は、アプリの「自己診断」のページで確かめられます。最初のゼミの前に、一度試しておくと安心です
  • 音声・映像・チャットは、サーバーに保存しません。録音・録画の機能もありません。欠席した人には、資料と質問のメモを渡す形になります
  • 地図は、テンプレートが3つ(小=25人向け・中=50人向け・大=100人向け)あり、オーナーが設定で変えられます(変えると、全員がつなぎ直します)

費用の目安

30日のあいだ、有料と同じ機能を、同時50人まで無料で使えます。カードの登録はいりません。有料プランのお申し込みは準備中で、受付を始めるまでは、30日を過ぎても止まりません。勝手に請求することもありません。

有料は、スペースごとの定額です。同時25人で月¥6,600(税込)から、同時50人なら月¥11,000(税込)です。登録する人数に上限はなく、数えるのは同時に入っている人数です(ゲストも数えます)。ゼミの人数と、ゲストを招く回の人数を合わせて、枠を選びます。くわしくは料金をご覧ください。

まずは、ゼミの1回で試す

最初は、いつものゼミの1回を、会議室での発表から、終わったあとの輪までの流れで試してみてください。うまくいったら、先生の席の時間や、集中席で作業する時間を足していきます。

導入モニターも募集しています。先着5チームに、有料プランの受付を始めてから3か月無料です。条件は、メールの質問票に答えて、事例づくりに協力していただくことです。くわしくは導入モニターをご覧ください。